神奈川県看護師等養成機関連絡協議会2018年度定期総会を開催しました。
2018年5月22日(火)神奈川県総合医療会館にて2018年度総会が開催されました。
開会にあたり城戸滋里会長より、「協議会は今年度で発足50年、看護教育フォーラムも20回目となることから、継続してきたことの素晴らしさを実感し今後の発展に繋げていきたい」と挨拶がありました。会員1078名に対し、出席68名、委任状提出893名、合計961名であり、会則第16条の規定により総会開催の定足数を満たし開催となりました。
第1部では、2017年度事業報告・決算報告・監査報告後、2018年度事業計画・収支予算案が審議され、提案のとおり可決されました。また、会則第8条により新役員が選出されました。副会長には神奈川歯科大学短期大学部看護学科教授の前山直美氏、監事には神奈川県立衛生看護専門学校校長の川幡景次郎氏、調査・研究担当理事には東海大学医学部看護学科教授の城生弘美氏、教育活動担当理事には積善会看護専門学校教務主任の三島雅子氏、看護教育フォーラム担当理事には横浜労災看護専門学校教務長の今井ミツル氏、広報担当理事には厚木看護専門学校学校長の武藤和恵が選出・承認されました。
第2部では、「安全に実習するためのワクチン接種のすすめ方」のテーマで、山梨県立大学看護学部教授の平尾百合子先生によるご講演をいただきました。1700年代の種痘法に始まり、「ワクチンで予防可能な疾患はワクチンで予防する」という欧米の考え方から、多くのワクチンが開発されてきました。最近も感染が確認され話題となった麻疹・風疹については、ワクチン接種率が高まり自然麻疹が減少すると、野生ウイルスによる免疫のブースター効果がなくなり、わが国でも年長者における抗体価の低下が考えられるとのことでした。平成20年から5年間は中学1年~高校3年生に対して予防接種が実施されましたが、それより上の年代では多く罹患しているなど、年代による違いをよく理解しておくこと、近年は外国人旅行者からの感染例もあり、最新の情報を得ていく必要性を感じました。抗体価と予防接種の考え方として、予防接種をしても抗体価が上がらない時もあり、2回のワクチン接種の記録があれば病院実習は可能であることや、フローチャートに沿って対応していくことなど安全に実習するための具体的なお話を伺うことができました。最後に会場は大きな拍手に包まれ、講演会は終了となりました。
広報担当理事 厚木看護専門学校 武藤 和恵